- 子どもが親のお金を使い込んでしまった…そんなとき、どう対処する?
- お年玉などのもらったお金と、自分で稼いだお金の違いを学ばせるには?
- まだ外でアルバイトできる年齢じゃないけど、お金を稼ぐ大変さを教えたい。
子どもが中学生くらいになると、幼少期には考えられなかったような、お金のトラブルが起こることも。
まさに我が家で起こったことですが、先日、長男が私のクレジットカードを勝手に使い、5万円以上もゲームに課金していました。
そのお金をどう補填させるか…教育の観点から考えました。
この記事では、中高生の子どもに、二度と親のお金を無駄に使わせないために、お金の価値を正しく伝える方法をまとめました。
親のクレジットカードでゲーム課金。どう対処する?
長男は、ネット上に出回る、嘘・ネタの動画に騙されたのがきっかけで、私のクレカを無断で使用し、ゲームに課金しました。
情状酌量の余地もあるのですが、実際に5万円以上ものお金を課金したことは事実。
「お年玉からの返済」は、根本的な解決策にならない
当初は、長男がこれまでもらったお年玉の貯金から返してもらうつもりでした。
一部、おもちゃやゲームを買うのに使ってもいいことにしています。
ですが、金額と買うものを決めて、親がお金を出すので、子どもの自由に出し入れはできません。
その後、夫のボーナスから、子どもの口座に返済させたので、今回のゲーム課金5万円をここから出すこと自体は可能でした。
お年玉は、もとはといえば、大人からもらったお金。
子ども自身が努力をしたり、何かの対価としてもらったお金ではありません。
それなのに、子ども自身が起こした金銭トラブルを、お年玉で解決してしまったら、「何かあったら、大人がなんとかしてくれる」と甘やかす結果になるんじゃないかな。
自分のフトコロが痛まなければ、自分の心もきっと痛まないし、本当の意味で反省することもないでしょう。
親のお金を使ってしまっても、当たり前のように肩代わりしてもらって、なんとも思わない人間にはなってほしくありませんでした。
時給1000円の家庭内アルバイトで、お金を稼ぐ大変さを知ってほしい
家庭内アルバイトでは、家事や暮らしに関わる雑用を、雇用主(私)からの依頼に基づいて実行してもらいます。
- 犬の散歩
- 洗濯物をたたむ
- ゴミを捨てる
- トイレ掃除
- お風呂掃除
- 床に掃除機をかける
- お米を炊く
私は、家事代行のアルバイトを雇ったのと同じ感覚で、時給で換算して給与を支払います。
大阪の最低賃金は、時給936円(2019年5月現在)なので、外でアルバイトができない中学生にとっては、まあまあいいバイトなのではないでしょうか。
お年玉で返済するのではなく、自分の働きで、お金を稼いで返済させる…
結局、そのお金を出すのは私なのですが、「長男自身が働いている」ことに意味があると思っています。
【デメリット】勤怠管理が難しいので、信頼関係が大切
私は仕事をしているので、日中は家にいません。
長男が、頼んだ家事をちゃんとやっているのか、サボっているのか…わからないですよね。
長男には、これまでにも、宿題をなかったことにしたり、習い事に行っていなかったり、たくさん嘘をつかれてきました。
家庭内アルバイトを始める前に、自分の中で決めたのは、「基本的には信用する」ということ。
とはいえ、クレジットカードを使い込まれたばかりで、長男を心の底から信頼なんてしていません。
だけど、家事の出来を厳しくチェックして、サボっているんじゃないかと粗探ししても、お互いにメリットがない…。
長男はさらにやる気をなくし、ふてくされるだろうし、私も家事を任せたことでかえって負担がかかりますよね。
自分がクレカを使い込んだせいで家事を手伝わされているのに、それでもサボろうとするなら、もうそれまでの人間だな…と割り切りたくなっちゃう。
【メリット】お金をもらうので、仕事の心構えを身につけられる
私は雇用主で、長男にお金を払って仕事を依頼します。
明らかに掃除ができていない、きれいになっていないなど、怠った部分が目に見えているなら、やり直しを命じる権利があります。
本来の家事代行だったら、いい加減な仕事をする人には指名が来なくなりますよね。
だから、自分に仕事がもらえるように、努力しないといけないし、どうすればもっと雇用主を満足させられるかを考えないといけません。
お金をもらう以上、家庭内とはいえ、プロとしての自覚を持つべき。
「たかが家のお手伝いだから」とか「自分がやらなくても、ママがやるからいいや」といった、甘えや怠慢はなくして取り組んでほしいのです。
【管理方法】タイムカード代わりに、スプレッドシートを作成
こなした家事の内容は長男からの自己申告で、私がスプレッドシート内に働いた時間をカウントしています。
管理が大変になって、私の目が行き届かなかったら、結局なあなあになってしまうので、なるべく簡単に入力できるものにしました。
目標は、私のクレジットカードで使い込んだ金額で、51,840円。
時給1000円なので、約52時間かかる計算です。
最低でも1日1時間は働いてもらうことにしましたが、それだと約2ヶ月休みなしで働くことになります。
子どもにお金の価値を学ばせるには、自分で働いて実感させる
夫の借金が発覚してから、子どもにも金融教育が必要だと痛感しました。
私のお給料のこと、物の値段、毎月生活するのにいくらかかっているかなど、折に触れて話してきたものの…。
やっぱり、親がいくら言葉で伝えようとしても、子ども自身が身をもって実感しないとわからないのかもしれません。
アルバイトができる年齢になれば、さらに厳しい社会の荒波に揉まれることになるでしょう。
それまでに、家庭内アルバイトで、お金の価値を心と体で実感して、自分のしたことを反省してほしいな。
スペシャルサンクス|むぎさん
この「家庭内アルバイト」のアイディアをくださったのは、ブロガー仲間でお友達の、むぎさん()です。 @muginoikuji
教育特化ブログも運営されていて、子育てに対しての考え方が立派で、とても尊敬できる方。
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