- 子どもが不登校だと、家族にどんな影響があるの?
- 親や兄弟が、不登校の子をどんな風に思っているのか知りたい。
- 不登校児と家族の関わりってどんな感じ?
不登校児への対応は、正解がないので、どんな親も悩んだり試行錯誤しながら日々生活しているはず。
この記事では、不登校の子が家族に与える影響を考えていきます。
あくまでも我が家の場合でしかないので、正解かどうかはわかりません。
ですが、いろんな家庭のケースを知ることで、「自分だけじゃないんだ」と不登校児の親の気持ちを救うことができると信じています。
中学生の長男が不登校になってからの、家族の反応と変化
長男は、2018年9月から不登校になりました。
当時、中学1年生の夏休み明け。その後、中2になったけれど、今も変わらず不登校のままです。
長男が不登校になってから、10ヶ月の間、我が家はみんな少なからず影響を受けています。
- 母親(私)
- 父親(夫)
- 弟(次男)
子どもの不登校で、いちばん影響を受けるのは母親
やっぱり、母親が子どものことをいちばん考えているものです。
- 不登校は自分のせいなのではないかと悩む
- 勉強、テスト、部活…よその子と比べて焦る
- 不登校について知ろうと勉強する
- 子どもの要望で、仕事を時短勤務に変更
- 週1回、夕方の同伴登校。付き添いでサポート
母親への影響1|不登校は自分のせいなのではないかと悩む
長男が不登校になった当初から、私はとにかく「学校に行ってほしい」の一心でした。
不登校が始まったとき、私の反応や言動がよくなかったのではないか?という思いは、ずっと残っています。
長男は、不登校になった理由はないというんです。
本人も、友達や先生との関係は悪くなかった、みんな優しい、と認めています。
それなのに、なぜか「お腹が痛い」などと言って、学校に行けないでいるのは、やっぱり家庭に問題があると言われてしまうのでは…という気持ちが消えません。
母親への影響2|勉強、テスト、部活…よその子と比べて焦る
長男は、もともと学習障害傾向があり、極端に勉強が苦手でした。
勉強が苦手だから、授業についていけない・テストでいい点が取れないなどの劣等感があって、不登校になったのか…などと私は分析しています。
担任の先生から、進級して2年生になるか、それとも留年して1年生をもう一回やるか、一応念のための確認はありました。
長男をはじめ、多くの子は、進級を選ぶはず。
友達関係が不登校の原因になっている子や、学力的に苦労している子は、留年も可能です。
他の同級生の子たちは、きっと今頃テストに部活に打ち込んでいるのでしょう。
制服で歩いている子を見かけると、学校に行ってるだけで全部許せる気がします。
母親への影響3|不登校について知ろうと勉強する
長男が不登校になってから、ネットで検索したり、不登校に関する本を読んだり、たくさん勉強しました。
だからといって、すべてを理解してあげられるとは言い切れなくて、親子といえども別の人間だなぁと痛感する日々。
つい先日は、私のクレジットカードを勝手に使ってゲーム課金をしていたという事件がありました。
不登校とゲーム課金は、関係ないと言ってしまえばそうなのですが、同じ長男というひとりの人間がやっていることなので、どうしても関連づけてしまいます。
母親への影響4|子どもの要望で、仕事を時短勤務に変更
私は仕事が好きで、子どもができてからも産休・育休を取って働き続けてきました。
ですが、長男の不登校をきっかけに、ずっと「ママにもっと早く帰ってきてほしい」と思っていたことを知りました。
子どもが大きくなってきて、ようやくもっと仕事に打ち込める!というタイミングで、まさかのペースダウン。
最初は不本意でしたが、子どもたちと一緒に犬のお散歩をするなど、時間の余裕ができて満足しています。
母親への影響5|週1回、夕方の同伴登校。付き添いでサポート
最初は、中学校に近寄ることもできなかった長男。
ですが、徐々に態度が軟化してきて、私と一緒に中学校に担任の先生に会いに行っています。
週1回、夕方〜夜、他の生徒が下校したあとの時間を狙って。
内容は、授業で配られたプリントをもらうとか、提出物を渡すとか(全部はできていないけど)、担任の先生と世間話をするとか…他愛もないこと。
目的は、物理的にも精神的にも、長男がこれ以上学校から離れてしまわないようにするため。
だけど、半年以上こうして中学校に同伴していても、何も変わっていません。
正直、こんなことしてて意味あるのかな…って思っています。
だけど、私が行かなくなったら長男がひとりで行くわけがないし、せっかく習慣化できているのを辞める勇気がないので、続けています。
父親への影響|実生活よりもメンタル面が大きい
長男の不登校という事実に心を痛めてはいますが、だからと言って仕事を休むこともありませんし、直接的にサポートをしているわけでもありません。
育児や家事は協力的な夫ですが、それと不登校とはちょっと違うのかな…。
母親である私の話を聞いたり、オブザーバー的な役割が主です。
また、長男の「プロゲーマーになりたい」という夢に向けて、ゲーミングPCや周辺機器を比較検討し、選ぶのは、夫に任せました。
新しい目標を持ったり、興味や関心をもつのはいいことなので、応援していきたいな。
兄弟への影響|普通に学校に行けているけど、いつか不登校になりそうな次男
次男は、普通に小学校に通うことができています。
今は、長男が不登校で、私が悩んでいるのを見ているので、「ママに心配かけられない」と、無理にいい子を装っているような気も…。
勉強も今のところ順調で、スポーツも万能なので、そこそこ小学校生活は楽しいはずなのですが、本人はときどき「ストレスたまるわー」とこぼしています。
兄の影響で、遊びやゲーム、しゃべる口調など、同世代より大人びたところがある子。
同級生男子たちは、授業中に余計なちょっかい出してきたり、「○○レンジャーごっこ」などに興じていますが、次男にとっては彼らが幼く見えるようです。
そのうち、この子も不登校になるんじゃないかと不安があります。
ただ、兄のことは本当に好きで、よく一緒にゲームをして遊んでいるし、兄弟仲はいいのがありがたいです。
不登校児の家族だから、影響しあうことは避けられない
子どもが不登校になると、両親も兄弟も、大きな影響を受けます。
もちろんマイナスなことのほうが多いのですが、それは家族に関わりを持って育てられているからこそ。
無関係だったら、こんなに悩まないし、解決したいとも思わなかったはず。
不登校の子どもの親や兄弟にも、自分の人生があります。
影響されることは避けられませんが、過剰に反応しすぎて自分を見失わないように…。
不登校児と離れる時間を持つなど工夫して、自分を守ることも考えてくださいね。
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長男の家庭学習のために、授業が動画で見られるサービス「スタディサプリ」を使っています。
保護者用アカウントで視聴時間を確認したところ、最近まったく見ていなかったので、喝を入れたばかり…。