こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
何年も前から、公的年金の制度が崩壊しつつあると言われています。
そんな不安を抱える、すべての20〜50代の方に関係してくるのが、個人型確定拠出年金(iDeCo)です。
60歳まで、非課税で積立投資をすることで、自分専用の年金をつくれる制度なんです。
そんな方に、オススメの本をご紹介します。
個人型確定拠出年金iDeCoで選ぶべきこの7本!―50歳でも30歳でも3000万円つくれる35の法則― 中野晴啓
この記事では、本書の内容と感想に沿って、個人型確定拠出年金(iDeCo)をやるべき理由、選ぶべき商品を解説していきます。
個人型確定拠出年金(iDeCo)をやるべき理由
確定拠出年金は、もはや「やろうかな、どうしようかな」と迷うようなものではなくなってきています。
なぜかというと、この5つが予想されるからです。
- これから日本経済は衰退していく
- 財政赤字で、日本国債の安定・信頼が損なわれる
- 年金の受給開始年齢が引き上げられ、受給額が減らされる
- インフレで現金(日本円)の価値が下がる
- 物価が上がっても、金利が上がりにくい政策(イールドカーブ・コントロール)
日本は少子高齢化で、この先、消費が冷え込んでいきます。
企業の収益も下がるはずなので、お給料や待遇が上がる見込みは薄いでしょう。
日本は借金だらけの国で、国債を発行して足りない財源を確保しているので、国の通貨(日本円)の信頼は、徐々に失われていきます。
インフレになれば、いつもの100円で買えるものが、110円出さないと買えなくなったりします。
また、金利が上がらないので、普通預金で銀行に預けていても、ちっともお金は増えません。
だからこそ、成長していく国に投資しようということなのです。
年金の受給開始年齢が引き上げられ、受給額が減らされる
日本の平均寿命はどんどん伸びています。
- 男性 80.79歳
- 女性 87.05歳
今、公的年金は65歳から受給開始です。
ということは、平均寿命よりもずっと早い段階で年金がもらえていることになります。
今後、年金の受給開始年齢が、「70歳から」「75歳から」などと引き上げられていくと予測されます。
そうなったときに、きっと多くの人は、70歳・75歳まで仕事を続けるか、年金がもらえるまで貯金を切り崩しながら生活をすることになるでしょう。
50歳でも30歳でも3000万円はつくれるけど、絶対じゃないし早く始めるに越したことはない
副タイトルにある「50歳でも30歳でも300万円つくれる」は、盛った表現というわけではありません。
でも、こんな注釈がつきそうです。
50歳でも30歳でも3000万円はつくれる
(ただし投資の運用成績は保証しません)
(もちろん早く始めたほうが複利の効果で有利になります)
また、60歳で運用終了するのではなく、60歳を超えても運用を続けることを勧められています。
iDeCoは、60歳になると引き出すことができますが、新たに拠出はできなくても、70歳までは「運用指図者」として運用することができます。
だから、60歳をゴールにするのではなく、取り崩しながらも一生運用し続けるつもりでやりましょうと説いています。
成長していく国に分散投資!バランスファンド1本でOK
せっかく確定拠出年金で、長い時間をかけて運用するのに、失敗したくないですよね。
本書では、下記の条件を満たしたバランスファンド1本でOKだとしています。
- これから経済成長していく先進国を中心とした世界分散
- 分配金を再投資して、複利で運用する
- 値動きが緩やかな、株式・債券に分散投資するもの
この条件を読んで、すぐにそう思っちゃいました。
著者の中野氏は、セゾン投信の社長ですので、やはりセゾン投信のファンドをおすすめする方向になっています。
中野氏が信念を持って運用されているファンドですから、自著で紹介するのは当然と言えるでしょう。
セゾン投信自体、とてもいいファンドであることは、私も実感しています。
タイトルに違和感? 中身と合っていない部分がある
タイトルに「この7本」とあるのに、「参考」として8本目の投資信託が紹介されています。
それに、セゾン投信のファンド以外は、前述の条件に当てはまっていないファンドも含まれています。
また、こちらもタイトルですが「35の法則」とあるのに、見出しが「その34」で終わっているのです…。
そのあとに「きんゆう女子。の疑問に積立王子が答える」というコーナーがあるのですが、それが「35」ということなのでしょうか…?
SBI証券のiDeCo新プランに、セゾン投信のファンドが登場
2018年11月から、SBI証券のiDeCoで、セレクトプランという新しいプランができます。
これまで、確定拠出年金でセゾン投信のファンドが買えるのは、楽天証券のiDeCoだけでした。
ですが、新設されるセレクトプランでは、セゾン投信のふたつのファンドが買えるようになりました。
我が家は、私は会社で企業型確定拠出年金があるので、iDeCoは加入できません。
夫は、SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)です。
まとめ|確定拠出年金は、60歳以上生きる全ての人にやってほしい
60歳まで働いて、平均寿命まで生きると考えたら、残りの人生は20年以上あることになります。
ゆくゆくは、定年が65歳になったり、70歳でも働いているのが普通の世の中になるでしょう。
その頃には、年金の受給額も、今より下がっているかもしれません。
健康で、自分で望んだ仕事をするならいいけれど、しんどい体に鞭打って働くのは嫌ですよね。
あとから焦りたくないので、若いうちから考えておきたいもの。
確定拠出年金で備えて、経済的にゆとりのある老後を過ごしたいですね!
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確定拠出年金は、非課税のメリットだけでも十分やる価値がある制度です。
投資の結果は、あとになってみないとわかりませんが、通常約20%かかる税金がかからなくて済むのは間違いありません。
運用益が20%増えるのと同じことですから、ものすごいメリットですよね。