投資

セゾン投信中野氏のコラムに思うことと、インデックスファンドは低コストで選ぶべきだ、という結論。

こんにちは。シーアです。(@seer_1118

セゾン投信の中野晴啓氏のコラムを読んで、思ったことを。

積立王子のヤング投資入門

セゾン投信の中野社長がNIKKEI STYLEで「積立王子のヤング投資入門」というコラムを連載しています。

中野さん、よう出てはるなぁ、と、もはや近所のおばちゃんのように見てしまっています。笑

私はセゾン投信を信用して、投資をしていますが、このコラムに書いてあることは、ちょっと共感できませんでした。というか、不思議な内容でした。

セゾン投信はつみたてNISAを推進している

つみたてNISAで買付可能なのは、金融庁が厳しい条件をつけて厳選したファンドばかりになっています。

そのため、短期的な売買で手数料を稼ぐような商品は省かれています。「長期・積立・分散」に適した商品ばかりなのです。

セゾン投信は、積極的につみたてNISAを推進しています。

「大きな元手がない庶民でも、コツコツ積み立てることで、資産形成できる」このことは、セゾン投信が創業当初から訴え続けていたことで、つみたてNISAはその方針に合っているからです。

 

セゾン投信も低コストだった

セゾン投信は、そもそも低コストを謳っていました。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの信託報酬は、年0.68%±0.03%となっています。

しかし、つみたてNISAができたことで、各社のコスト引き下げ競争が激化し、0.1~2%などの、より低コストなインデックスファンドも出てきています。もはや、年0.68%では、低コストとはいえないのです。

より低い信託報酬で、市場平均指数と同等の運用ができるなら、そちらに投資するのが、一般のインデックス投資家の自然な動きでしょう。

運用成績は、市場の動きによるので読みきれませんが、コストは絶対的にかかるのですから。

このコラムで、中野氏は、「低コストだけで投資信託を選んでは、中途償還の可能性がある」と、信託報酬の引き下げ競争の激化に、苦言を呈しています。

しかし、過去のご本人の著書でも、低コストのファンドを選ぶべきだとおっしゃっているのに、矛盾しています。

楽天バンガードファンドの登場

以前まで、バンガードのETFに投資できるファンドは、そう多くありませんでした。

しかし、2017年11月、楽天から、バンガードのETFに投資する、シンプルな投資信託が発売されました。

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT) 信託報酬年0.2396%
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI) 信託報酬年0.1696%
  • 楽天・新興国株式インデックス・ファンド(VWO) 信託報酬年0.2696%
  • 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(VYM) 信託報酬年0.2096% ※NEW

それぞれ、買付するバンガードETFのティッカーを記載しています。信託報酬が驚くほど低く、まさに低コストそのものです。

日本の投資家が、海外ETFに投資するとなると、いろいろハードルが高いものです。

通貨をドルに両替したり、取引可能な時間帯が限られていたり、為替により金額にばらつきがあったり…。

それが、楽天バンガードファンドの登場で、一気に常識が変わりました。毎日・毎月など決まったタイミングで、100円からでも投資できるのですから。

 

低コストのファンドは、本当に繰上償還になるのか?

果たして、中野氏の言うように、楽天バンガードファンドが、「低コストすぎて事業収益性がないために繰上償還される」などということがあるのでしょうか。

楽天にとって、信託報酬の安いファンドだけでは収益が立たないかもしれません。楽天バンガードファンドが売れても、収益としては大きくなく、赤字を出す可能性もあります。

しかし、楽天は、他の事業を幅広く手がけています。もし、そうなったとしても、楽天バンガードファンドを償還するのではなく、他の事業や、他の高コストのファンドの収益を当て込めるのではないでしょうか。

もちろん、楽天バンガードファンドだけでなく、低コストのファンドは他にもたくさんあります。ですが、どれも大手の金融会社が販売しています。

三菱UFJ国際投信が手がけるeMAXIS Slimなども、そのひとつです。 業界最低水準の信託報酬を目指して、タイムリーに信託報酬を引き下げています。

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直販系投資信託は、それ単体で収益を上げる必要がある

一方で、セゾン投信は、投資信託のみを事業として行う企業です。そのため、投資信託のみで収益をあげなくては、経営が成り立ちません。

つみたてNISAでコストダウン競争が激化しても、自社はこれ以上コストを下げることができない…という焦り?のようなものが、コラムから感じられます。

でも、毎月分配型などではなく、低コストのインデックスファンドに投資することは、中野氏の著書での教えの通りです。

投資家が知識を身につけたということは、金融教育の成果としては、良いことなのではないでしょうか。

セゾン投信の存在意義

知識をつけた投資家は、少しでも低コストのインデックスファンドに乗っかりたいと考えるようになりました。

自分でアセットアロケーションを考えられる人たちなら、うまくいくでしょう。

ですが、投資の経験が浅く、知識に自信のない初心者が、自分で上手にリバランスして、資産形成を考えられるでしょうか。

実際には、なかなか難しいはずです。プロがアセットアロケーションを考えてくれる安心感は、コストには替えられないものです。

たとえ全世界に投資できる、楽天VT1本だけに積立投資したとしても、それで100%完璧とはいえません(いろんな知識を持った上で、それでよしとするなら、それは個人の考え方ですが)。

セゾン投信なら、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド1本で、世界分散投資を完結することが可能です。

「そのメリットのために、コストが0.5%程度高くなってもいい」と思う層にアプローチすればよいのです。

「低コストなだけのファンドはダメ」とか、他社を下げるように捉えられるようなことを言うのは、かえってマイナスイメージです。

そんなこと言わなくていいから、セゾン投信を必要としている人たちに届くメッセージを発信してほしいものです。

 

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