崖っぷちシーアのサバイバルチャレンジ

転んでもタダでは起きない!節約と投資でどん底から這い上がります。陸マイラー志望。

投資家が「お金」よりも大切にしていること。ひふみ投信・藤野英人氏の著書に見る、お金の本質。

こんにちは。シーアです。(@seer_1118)今日は本の感想です。

 

 

ひふみ投信の創始者でありファンドマネージャー

著者の藤野英人氏は、ひふみ投信の創始者であり、敏腕ファンドマネージャーです。投資に関わる人にとっては、有名人ですね。でも、藤野氏が、大学で講義をしているというのは知りませんでした。就職活動を目前に控えた世代の方が、藤野氏のような成功した大人の話を聞くことができる授業は、魅力的ですね。

この本は、いわゆる投資の指南書ではありません。それよりも、お金に対する考え方、ひいては生き方を問うような内容です。

 

日本人はお金が大好きで、ハゲタカで、不真面目

「私は、お金が大好きです」から始まる本書。そして、「日本人はお金が大好きで、ハゲタカで、不真面目」ときます。冒頭から、これまでの価値観を覆すような文章です。しかし、これにはれっきとした根拠があります。

  • 日本人はお金が大好き
  • 日本人は他人を信用していない
  • 日本人は世界で一番ケチ

日本人は、諸外国と比べても、現金・預金の比率が高いと言われています。一方で、有価証券(株式など)の保有率は低く、損をするのが大嫌いな国民です。元本保証が大好きなくせに、仮想通貨が儲かると聞けば、飛びつく人も多くいます。本当はお金が大好きなのです。

また、他人を信用していないので、人に貸したお金は戻ってこないと思っています。それだけでなく、他人を信用したものの結果的に騙された人に対して「信じたお前がバカだ」というようなことを言う人までいます。

アメリカではお金持ちでもない一般の人が頻繁に寄付を行っており、成人1人あたりの寄付額は年間13万円にも上ります。ですが、日本人は寄付を行わない文化です。東日本大震災のような、未曾有の災害時でさえ、成人1人あたりの寄付額は、例年の2倍の6551円に留まっています。

お金を稼ぐことは悪いこと?

本当はお金が大好きなのに、お金を儲けることに対して、必要以上に悪いイメージを持っている人が多いのも、日本人の特徴です。お金の話をするのは恥ずかしいと考える国民性で、お金儲けは悪という思想が根付いています。

投資をしていると話すと、特に中年以上の世代には「汗水たらして働かないとダメだ」「ラクしてお金が儲かるなんてロクなことがない」というようなことを言われるでしょう。

でも、本当にそうでしょうか。お金が儲かるということは、それだけ世の中の人に求められる価値のある商品・サービスであり、事業なのです。そうでなければ、誰もそんなにお金を出さないでしょう。

 

清貧なんてクソ食らえ

これは、誤った「清貧の思想」が関係しています。「清貧」の逆は「汚豊」で、つまり、お金を稼ぐということは自分の手を汚すことであると考えられているのです。

でも、これっておかしいですよね。本来、お金には色がついていないはずです。使い道によって良くも悪くも転ぶものであるのに、一律に汚いものだ、悪いことをして稼いだんだろうと決めつけられるのはおかしいです。

お金がないから清貧にしかなれないのでは

日本人は、清貧を目指しているのではなく、清貧にしかなれないのではないでしょうか。

将来が不安で、簡単には給与が上がらない、社会保障費もどんどん増える、年金は減る…日本はこのような状態です。それなら、豊かにはなりえないのだから、なれるとしたら「清貧」か「汚貧」しかないわけです。それなら「清貧」の方がまだマシじゃないですか。単なる消去法ですけど。

私も、もし「清豊」の状態で、お金に余裕があるとしたら、もっと経済活動(つまり買い物や寄付など)をしたいです。でも、できないです、お金がないから。平均またはそれ以下の所得の庶民は、みんなそうなのではないでしょうか。

お金の本質を見極めよう

会社・社会は、多くの人の働きに支えられ、動いています。たった1本のペットボトルにも、販売店や配送業者、飲料メーカー、ラベルのデザイン会社、印刷会社など、多くの人の手がかかっています。

そう考えると、会社とは意思を持った、多様な人間の集合体だということがわかります。決して、無機質な存在ではないし、一面だけを見て簡単に判断できるものではないのです。

 

人はみんな投資家

自分のスキルを活かして働くことも、働いて稼いだお金を使うことも、経済を活性化させています。誰かの役に立っています。ということは、目に見える投資行動を行なっていなくても、人は生きているだけでみんな投資家だということになります。
そうしたことを考えながら、暮らしたり働いたりすることで、新しい世界が見えてくるのかなと感じました。働くことがもっと前向きに、楽しくなる著書です。目からウロコというと、ありきたりな表現ですが、読んでみると藤野氏の講義を受けたような気分になるから不思議ですよ。

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他にも本の感想の記事を書いています。こちらは、インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんの初の単著です。暴落時の心構えや、インデックス投資の出口戦略について触れられているのが良かったです。

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ツイッターで話題になっていたので、期間限定kindle版無料ダウンロードの際に読みました。私は働いていますが、とても2億円は稼げそうにないですね。とはいえ、専業主婦ってリスクの高い選択だなぁと思います。

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